レポート


2009年08月29日 宮城広瀬球場  中部地区代表決定戦

仙台育英vs東北生活文化大

2009年秋の大会 宮城県秋季地区大会 中部地区代表決定戦

(仙台育英)

4番・キャッチャー・キャプテン

 仙台育英・佐々木順一朗監督は「彼が活躍すると、みんながニッコリ笑う」と言った。
夏、3年生の高校野球が終わると、“新チーム”が出来る。2年生はチームの先頭に立つようになり、1年生と共にスタートを切る。

 7月30日、仙台育英は決勝で 東北 に4-1で敗れ、井上信志を中心とした新チームが産声を上げた。この夏、エースで4番の穂積優輝(3年)が怪我を負った後、4番を打った井上だ。この時のポジションはサードだった。 新チームからは4番・キャッチャー・キャプテン。チームの柱、扇の要、主軸と3つの顔を持つ。佐々木順一朗監督は井上について「むちゃくちゃいいやつ。誰に聞いてもいいやつと答えると思うよ。チームのカウンセリングコーナー。成績もいい」とベタ褒めだ。

 2回裏、この回の先頭として打席に立った井上。アウトローのストレート、ファーストストライクをとらえた。「上手く呼び込めて逆にもっていけた」と納得の一打。右中間を真っ二つに割り、2塁ベースに到達した。続く、三瓶の適時2塁打で先制のホームを踏んだ。この井上から始まった攻撃は失策も絡み、一挙6得点。イニングの終わりは井上のサードゴロだった。4回の第3打席は死球だったが、6回の第4打席は2死から左翼線へ2塁打を放って出塁した。

 捕手・井上、試合について、こんな風に語った。「1失点というのは、競った試合になると上がっていけない。1点がでかくなる。1点やったというのが反省点。ゼロで抑えられなかった」。

 4番・井上、打撃について、こんな風に語った。「頭(読み)の問題。去年の冬、振ってきた。打席の中で受身にならず、ガンガンいく」。

 主将・井上、チームについて、こんな風に語った。「夏も若いチームで戦った。新チームは前のチームで試合に出ていたやつも出てないやつも新しい気持ちで、ゼロからのスタートと思っていたけど、ゼロになれない。出ていたやつがゼロになれていない。まだまだゼロを意識したい。出ていたやつが足を引っ張っている。プレーも姿勢も、取り組み方全てが」。

 佐々木監督、「人間としてはいいけど、プレーヤーとしてはまだまだ」と野球選手としての成長に期待を寄せる。
 「県で優勝して、東北大会で優勝しないとセンバツはない。最終的には夏だけど、今年の夏の悔しさはみんなある。先輩のいいところを残して、自分たちの代のチームを作りたい」と井上。彼ら、2年生にとって、残された甲子園行きのチャンスはあと2回。その2回をフルに使うつもりだ。まずは、県大会出場を決めた。次は、宮城県を制す。

(文=高橋昌江


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